第17回(平成26-27年)河上鈴子賞 授賞者のお知らせ

2016.02.23

第17回河上鈴子賞授賞者が石井智子氏に決定しましたのでお知らせいたします。

【受賞のことば】
この度は、河上鈴子スペイン舞踊賞をいただき、ありがとうございました。

9才からフラメンコを始め、ちょうど40年目にあたる本年に、このような名誉ある賞を受賞できましたこと、大変光栄に思っております。これまでご指導下さった諸先生方、舞台活動を応援して下さった多くの皆様、陰で支えてくれた全ての方々に心から感謝の気持ちでいっぱいです。学ぶことを忘れず、これからも自分の研鑽、カンパニーの充実に努め、更に次世代の後進の育成にも力を入れながら、全力で舞台創作活動を続けていきたいと思っております。

 

 

 

 

石井智子

 

※河上鈴子賞
二年に1度選出される最高峰のスペイン舞踊賞として、わが国におけるスペイン舞踊の先駆者である故河上鈴子の功績を記念し昭和63年(1988年)に制定。日本国内で発表されたスペイン舞踊及びフラメンコ舞踊の分野で、特に優れた業績をあげた個人または団体を対象として、過去の実績を加味し、舞踊家、舞踊評論家、学識経験者等からなる委員会により選考されました。

第17回河上鈴子賞選考委員
舞踊評論家 佐々木涼子、舞踊評論家 伊地知優子、スペイン舞踊家 山田恵子、、一般社団法人現代舞踊協会常務理事 北井一郎(選考委員長)、同常務理事 加藤みや子、同理事 井上恵美子、同理事 杉原ともじ

第17回河上鈴子賞 石井智子


ロルカⅡ カンテホンドの詩

受賞理由
スペインの伝説的な女性ダンサーを題材にした舞踊劇「ラ・ペテネーラ」でヒロインを演じ、愛の歓びと哀しみに引き裂かれた人生を確かな技術と豊かな表現力で描いて、感動的な舞台を作り上げた。また2013年、'14年と2度にわたって詩人ロルカをテーマに行った公演も、哲学的な深みのある作品で見応えがあり、それら精力的な創作活動は高い評価に値する。自身の研鑽のみならず、カンパニーの育成にも努めており、今後もフラメンコ舞踊界の発展に寄与することが期待できる。
略歴
5才からバレエ、9才からフラメンコを始め、14才で小松原庸子スペイン舞踊研究所に入所。その後同舞踊団員となり、第一舞踊手として活躍。日本大学芸術学部演劇学科洋舞コースを卒業後、文化庁芸術家在外研修員としても派遣され、ミラグロス・メンヒバルに師事。渡西を重ね、マノロ・マリン、ハビエル・ラ・トーレなど多くのスペイン人アーティストのレッスンを受け研鑽に努めながら、後進の育成にも力を入れ、2007年より自身のカンパニーを率い、毎年舞台活動を精力的に行っている。受賞歴は、村松賞、河上鈴子スペイン舞踊新人賞、舞踊批評家協会新人賞など。